小説版 和風tale

Undertaleに和風要素を加えた派生作品、和風taleの小説版の置き場です

第1話 開幕

むかしむかし ちきゅうには

人間と モノノ怪という

2つの種族がいました

ところが ある時

2つの種族の間に 戦争がおきました


そして戦いの末 人間が勝利しました


勝利した人間は魔法の力で

モノノ怪達を地下に閉じ込めたのです


...これが多分いまは幼稚園で習う歴史

おとぎ話の様な話だ

そんな昔話を僕はふと思い出した

地下に閉じ込められたモノノ怪達は

今どうしているのだろうか と…




暖かい日差しが顔に当たる。

真っ先に視界に入ってきた青空は思ったより遠かった。

「………ここは どこ...?」

ゆっくり身体を起こし辺りを見渡す。

遺跡の様な壁と柱は所々ツタに覆われており古めかしい。

よく見てみると自分が花畑の真ん中に居ることに気が付いた

赤い色合いの朝顔の様な花が一面に咲き誇っている

はて?僕は何でこんな所にいるのだろう?

こんな浴衣姿で

そう 今 僕は浴衣姿なんだ

水色の浴衣にピンク色の帯 茶色の下駄

夏祭りにでも行くような格好をしている


思い出そうとしても思い出せない

頭を捻ったところで思い出せそうもなく

僕は早々に考えるのを諦めた

思い出せないなら仕方ない

そのうち思い出すだろう

それよりも ここがどんな場所なのか気になる

日差しが入ってきてるから辺りは明るい

見た事の無い場所に

好奇心が湧き上がりわくわくする


周りを見渡しながら歩いていくと

壁にピタリとくっついている

大きな鳥居の様なものが見えてきた

真っ赤な鳥居

塗り直しでもしてあるのか

崩れかけている柱や壁とは違い

色鮮やかで綺麗だ

壁にくっついているせいか門のように見える

何かの入口のようで

僕は恐る恐る中を覗き込んだ

「え〜と...失礼しま〜す」

中には日差しが入らないのか

真っ暗闇が広がっていた


少し進むと天井に穴でも空いているのか

一筋の光が差し込んでいた

「ん〜?あれは…花...?」

スポットライトのように

暗闇を照らす光の中に1輪の花が咲いていた

ピンク色の朝顔の様な花


「やぁ!はじめまして 僕はフラウィ お花のフラウィさ☆」

「!?」

明るく元気な声が暗闇に響いた

「花が喋った!?」

「そりゃぁ喋るよ だって僕は花は花でも…モノノ怪…だからね☆」


驚く僕を見てフラウィはクスクスと笑った

モノノ怪...?

あの昔話に出てくるモノノ怪?

人間と違ってモノノ怪は個人によって様々な姿をしているらしい

動物の様な姿だったり

無機物の様な姿だったり

花のモノノ怪が居てもおかしくはない

しかし彼(?)がモノノ怪だというなら

ここは昔話に出てきた地下という事になる

「君が抱いているであろう疑問に答えてあげるよ、そう ここは地下世界さ」

心でも読むかの様にフラウィが答えた

「ふむふむ、君はこの地下世界に来たばかりだから、まだLvが低いんだね」

「Lv…?」

「LOVEのことさ☆」

LOVE...愛ってこと?んん??

どういう意味だろう?

「今はまだ深く考えなくていいよ、よーし!特別に僕が分けてあげるよ!!LOVEが欲しいかい?」

「えっ?…う、うん」

意気揚々と語るフラウィの言葉に反射的に頷いてしまった

LOVEを分けるってこと?

何それ??

「よぉし!じゃぁ受け取ってね」

「!?」

「この…仲良しカプセルを☆」


フラウィの頭上に白い弾の様なものが出現しこちらへと飛んできた

キャッチすればいいのかな?

と考えてたら以外と弾のスピードが早く

頬を掠った

「っ!?」

痛い?!

つーっと血が頬をつたった

「あれ〜?ちゃんと受け取らなきゃダメだよ〜」

やばい

これは何かやばい気がする

「ちょっと!ちょっと待って!!何かよく分からないけどヤバいよそれ!!?」

次々と飛んでくる弾をスレスレでかわす

仲良しカプセルなんて名前だけど明らかに弾丸じゃないか

「え〜?でも大人しく受けた方が苦しまないですむよ」

「なっ!?それどういう意味...

「だってこの世界は」

フラウィの顔が不気味に歪んだ

「殺るか殺られるかなんだからね」

「!?」

気がついたら囲まれていた

無数に出現した白い弾

殺られる...


「止めなさい!!」


誰かの叫び声が聞こえた瞬間

目の前は赤い炎に包まれた


一瞬のうちにフラウィは炎に呑み込まれた

燃え上がる炎が熱い

「そこの貴方、大丈夫だった?!」

炎の中からヤギの様な姿の女性が現れた

紫色の着物に薄いピンク色の割烹着を着ている

この人もモノノ怪...?

「あぁ...怖かったわね、もう大丈夫よ」

「えっ...えぇ??!」

ヤギの様な女性はギュッと僕を抱きしめ優しく頭を撫でてきた

いきなりの事で困惑する...

「怯える必要は無いわ、私が守ってあげる」

「あ、いや...でも炎が、フラウィはお花だからまずいんじゃ...」

既に炎が消えているが彼の姿は見えない

まさか消し炭になってしまったのではないだろうか...確かに危ないところではあったけど、死んでしまったとしたら可哀想だ

「まぁ!自分を傷付けた相手を心配するなんて貴方はなんて優しい子なのかしら!?」

彼女は驚き、けれど嬉しそうに微笑んだ

「でも安心してちょうだい、モノノ怪は魔法に強いから、あの程度なら大丈夫よ」

あの炎は彼女の魔法で作り出したもので

花とはいえモノノ怪であるフラウィにはたいしたダメージにはならないらしい

確かに叫び声は聞こえなかった

燃える前に逃げたのかもしれない

無事だと聞き僕は安堵した


「自己紹介がまだだったわね、私はトリエル この遺跡の管理者よ」

「これから宜しくね人間さん」


優しく微笑むトリエルさんにつられて僕も微笑んだ

「遺跡を案内するわ、ついてらっしゃい」

返事をする前にトリエルさんはスタスタと先に行ってしまったので名乗るタイミングを失ってしまった

...まぁいいか

僕は急いでトリエルさんの後を追いかけた

初めに世界観とフリスクの設定

和風taleはUndertaleの派生作品つまり二次創作となります。


Twitterで公開している漫画版とほとんどおなじですが漫画では描ききれなかった部分も入れていきたいと思っています。


あくまで二次創作ですので

先に本家Undertaleをご覧頂くことをオススメします。


なんちゃって和風な地下世界をお楽しみ頂けると幸いです。m(_ _*)m゛